北海道旅記40日目 旅について考える。旅の良さは十人十色。

人生

 

お世話になったオートリゾート八雲を出発して向かったのは東大沼公園野営場。ここは無料のキャンプ場なのだ。

お手伝いの疲れもあって、この日は一日何もしない日にすると決めたので、寝床を早々に作ってひたすらに昼寝をして、起きては本を読んでいた。

最近、読んでいる本は角田光代さんという方の本で「明日はうんと遠くへ行こう」「東京ゲストハウス」「対岸の彼女」というタイトルの3冊。

著者の角田さんも旅が好きな様で所々に旅の話が出てくる。

 

はて、「旅の良さ」って何なんだって考える。

オートリゾート八雲でスタッフの井上知隆さんという方と偶然出会った。知さんは今年の2月に帰国するまでの4年間世界中を旅した生粋のバックパッカー。年齢が1つ上ということもあって兄貴みたいに接して色々と教えてくれた。

 

きっと旅って人それぞれなんだと思う。

作家の角田さんの旅も、井上知隆さんの旅も、そして僕の旅も。

海外のバックパッカーに刺激を受ける人もいれば、日本を巡る旅に惹かれる人もいる。

島旅に惹かれる人もいれば、山に魅了される人もいる。

秘境に惹かれる人もいれば、圧倒的な観光地に魅了される人もいる。

人それぞれ旅のスタイルがあって、そのどれもが旅なんだと思う。

そして、そのどれもが再現性不可能な、二度と同じことは起きない貴重な時間なんだと思う。

同じ時期に、同じ場所に行ったって、前回と同じ旅ができることはない。

なぜならば旅には偶然の出逢いがたくさんあるからだ。

同じ場所に行ったって、同じ人に出逢えるとは限らない。そこに住んでる人ならまだしも、旅人同士の出逢いは刹那的で、そこに行けば必ず逢えるというものではない。

しかし、これがまた旅の良さなんだとも思う。

偶然の出逢いで運命的に何かが変わることがある。

 

作家の角田さんは「対岸の彼女」で歳を重ねるということは何かに出逢うということだと言った。

「東京ゲストハウス」では「純度100%の自分」という言葉に引っかかった。

「明日はうんと遠くへ行こう」では、自分が見たものが全てでいいと言った。

 

旅には色んなエッセンスがあって、

俺、なんでこんな旅してるんだろうって思うことも時々ある。でも、そう思うのも自分であって。

純度100%の自分は常に自分の中にいて、旅のエッセンスを加え、自分の目で見たもの・感じたもの、それを自分の中で昇華して、また純度100%の自分になる。

 

こうやって、1つ1つ自分に何かを足したり、捨てたりするのが旅なんじゃないのかなって思う。

偶然の出逢いがめまぐるしく起きる時もあれば、全く人に出逢わない時もある。

 

つまりは旅とは人生であり、人生は旅でもある。

人と出逢って、年齢を重ね、自分を高めていく。このことに尽きる気がする。

 

この記事を書いた人

佐久間亮介(さくぽん)1990年3月生まれ。
好きなことを仕事にしようとして会社員を1年10ヶ月で飛び出した旅人。月間最高80万PVのキャンプブログ【https://camp-in-japan.com/】を共同運営。
フリーランス4年目。好きなことが仕事になりました。

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